校長室から - 2021年10月～2021年9月分

　いよいよ今日から２学期の始まりです。背筋を伸ばして式の始まりを待つ子どもたちはとても凛々しく見えました。１年の節目となる折り返しの秋休みを，充実したものにできたようです。
　始業式では，改めて今年度の本校のスローガンについて話をしました。
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　今日から始まる２学期は，１学期と同じくらいの期間，約１００日間あります。この長い期間を過ごすには，学校全体でみんなが同じ気持ちで取り組むことがとても大切です。そこで今日は，今年度の浦戸小中学校のスローガンについてお話をしようと思います。
　今年度のスローガンは，「日々，たゆまず，がまん強く挑戦を！自分の可能性を信じて」というものです。スローガンは，校内の様々な場所に掲示してあるので，もう言葉を覚えている，という人も多いでしょう。ここで改めてこのスローガンに込められた思いや意味を考えてみましょう。

　まず，「たゆまず」とありますが，そもそも「たゆむ」とはどのような意味なのでしょう。
「たゆむ」は「弛む」と書きます。「たゆむ」とは，「張りつめていた気持がゆるむ。安心して気がぬける。のんびりする。」という意味です。「弛む」と書いて「たるむ」とか「ゆるむ」とも読むそうですので，そう考えると意味はつかみやすいですね。
　つまり，「日々，たゆまず」は「毎日，気を抜かずに，なまけることなく」という意味になります。

　では，次に「がまん強く挑戦を」について考えましょう。
　「我慢しなさい」という言葉は小さいころからおうちの人によく言われたのではないでしょうか。校長先生も同じです。やりたいことを「我慢する」のはつらいことです。では，いったいなぜ我慢することが大切なのでしょう。

　調べてみると，がまんができる人は，自分をコントロールできる人と言えるそうです。目の前の楽しいことに気持ちを奪われて，やらなければならないことを後回しにしてしまい，後になってとても後悔した，という経験は誰でも持っていることでしょう。我慢強さがあれば，少し先のことを考えてよりよい方法を考えることができます。そう考えれば，おうちの人の言う「我慢しなさい」も仕方のないことなのかもしれません。
　このことはちょうど「うさぎとかめ」のお話に似ているように思います。すぐ目の前のことにとらわれないで，苦手なことでも我慢して粘り強く挑戦すること，後で「よかったなあ」と思えるように，思い切ってやってみることが大切なのだと思います。

　最後に，「自分の可能性を信じて」。これはここで改めて先生が話さなくても，言葉に込められた思いは感じられることと思います。例えば夏のオリンピックやパラリンピックでの選手の活躍を思い起こすことでも，一人の人間がもつ可能性の大きさをイメージできるでしょう。

　改めて確認します。今年度のスローガンは「日々，たゆまず，がまん強く挑戦を！自分の可能性を信じて」です。皆さんはこの２学期，どんなことに挑戦するのでしょう。皆さんの頑張りを楽しみにしています。
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　２学期は本校の特徴と言える大きな行事ＡＣＴ（創作演劇活動）公演があります。延期していた修学旅行も予定しています。
　２学期も，新型コロナウイルス感染防止に努めながら，「挑戦」する子供たちを支えていきたいと思います。